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おもいでエマノン読了

おもいでエマノン

左が梶尾真治の小説で、イラストは鶴田謙二。右が小説を原作とした鶴田謙二の漫画。
小説は1983年に徳間文庫より発売というから、今からだとちょうど30年前です。画像の文庫はもちろん30年前のものではなく、2000年に徳間デュアル文庫より発売されたものです。それも現在では絶版となっており、古本でなんとか入手しました。とっても、古本臭かったですよ。

「おもいでエマノン収録話」
 ・おもいでエマノン 
 ・さかしまエングレム
 ・ゆきずりアムネジア
 ・どまどいマクトゥーヴ
 ・うらぎりガリオン
 ・たそがれコンタクト
 ・しおかぜエヴォリューション
 ・あしびきデイドリーム

本作は、30億年の記憶を持つ少女エマノン(No Nameの逆さ綴り)を主人公とした、9つの短編からなるSF小説です。自分の子供が程度の年齢に成長すると、全ての記憶は母親から娘に引き継がれ、同時に母親は記憶を無くしてしまう。原生生物の頃からこれを繰り返し、今では30億年の記憶を持っている、とのこと。さて、漫画1冊で描かれた”おもいでエマノン”というエピソードは、原作では350ページ中のわずか39ページで終わります。これには少し拍子抜けしましたが、残りのストーリーも面白く、一気に読んでしまいました。語り部や中心となる人物は、ほとんどエマノン以外の第三者というのが面白い。しかも、エマノンは世代交代を繰り返し続けるため、各エピソードに現れるエマノンは、恐らく別世代のエマノンであり、同一人物ではない。永遠に終わることのないストーリーに思えますね。(実際に30年経っても終わっていませんが)

SFといっても、地味なストーリーばかりです。その地味なストーリーから感じるセンス・オブ・ワンダーと、溢れるセンチメンタリズム、ロマンチシズムは、とても心地いいものでした。漫画の雰囲気が好きな人であれば、気に入る可能性は高いと思います。

エマノンシリーズは他に、さすらいエマノン、かりそめエマノン、まろうどエマノン、ゆきずりエマノンとありますが、先の3冊はおもいで同様に絶版です。中古で買うしかないのですが、絶版であるためか1,000円前後と結構高いのですよね。困ったものです。
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tag : 鶴田謙二,梶尾真治,エマノン,

2013-06-08 : 読書 : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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